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2014年 年頭所感

 

report08-01

一般社団法人 日本木工機械工業会

理事長  宮川嘉朗

輝かしい西暦2014年の初春を迎え謹んでお慶び申し上げます。
平素は、当会の事業に格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
昨年は、政府が掲げる積極的な経済・金融政策に対する期待感などから、景気回復に向けた明るい動きがみられました。一方、四月に導入される消費税増税による景気の下振れが懸念されるところであります。
また、海外では欧州をはじめとする金融不安、新興国では政情不安等不透明な状況が続いております。
そうしたなか、東日本大震災からおよそ3年弱が経ちますが、国として国民として被災者と地域に向けた更なる復旧・復興支援を推進してまいらねばなりません。
一方、木工機械の需要の大宗であります住宅産業は、昨年の新設住宅着工件数が久し振りに100万戸を超えた模様でありますが、復興需要などを背景に加えて4月の消費税増税を見越した駆け込み需要が織り込まれており、その反動が懸念されるところであります。
業界には、「国産材を利用することで日本の森林を良くしよう」、「日本の木材を利用しよう」という機運が高まっており、依然として追い風をうけています。2009年の施策・「森林・林業再生プラン」が浸透して木材を安定供給する体制が整えば、更に国産材の利用促進が図られます。また、2010年の施策・「公共建築物等木材利用促進法」が進めば、木がもつ物性が人間の情緒面にもたらす効果が大きいことから、クオリティー・オブ・ライフの向上に貢献いたします。また、二酸化炭素(CO2)の吸収源として地球環境保全の役割を担うなど、木材への期待はますます高まっております。
木材加工機械業界としては、需要を多面的に捉え、技術開発に一層の拍車を掛けると共に中長期的な展望に立って海外を含める新規市場を開拓することが重要であります。
当会は、木材加工機械メーカーの団体として57の会員を擁しておりますが、更なる会員拡充を図ると共に、全国団体としての役割を果たしてまいる所存であります。
また、当会の主要事業であります日本木工機械展/ウッド エコテック 2013を昨年11月にポートメッセなごやで開催しましたところ、出品者・来場者共に増加し、多大な成果を収めることができました。これも偏に、関係各位のご支援とご協力の賜と改めまして感謝申し上げる次第でございます。
最後になりましたが、本年も倍旧のご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますと共に関係各位のますますのご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、年頭のご挨拶といたします。

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